IELTSとTOEFLはどう違うの?どっちが簡単?
という質問をよく見かけます。
私は昨年3月にIELTSの勉強を始め、1度受けましたがその時に目標スコアが取れず、
なんだか自分に合っていないような気がして、その後いさぎよくTOEFLに移行しました。
その後、3回目の受験で最低目標スコアを取りました。
このように両方を経験した私が、それぞれの違いと、自分自身がIELTSからTOEFLに移行した理由をお伝えします。
(この記事では、TOEFL iBTについて説明しています)
どちらのスコアが必要か
当然ですが、提出先によってどちらが必要か異なりますので確認が必要です。
IELTSしか受け付けていない機関や学校もあります。
どちらでも受け付けている場合、必要スコアとして 「IELTS 6.5 または、TOEFL iBT 90 以上」 のように記載されています。
しかし、IELTS 〇点 = TOEFL〇点と正確に換算はできないため、機関によって提示されるスコアはバラバラです。
以下は一般的に出回っている換算表です。
単純に上の表を参照すると、
- 「IELTS 6.5 または、TOEFL iBT 98 以上」が必要スコアの場合 → IELTS 6.5 の方が TOEFL iBT90以上よりも比較的簡単 → IELTSを受ける
- 「IELTS 7.0 または、TOEFL iBT 88 以上」が必要スコアの場合 → IELTS 7.0 取るならTOEFL iBT80後半の方が比較的簡単 → TOEFL iBTを受ける
といった具合に、提出先が提示している必要スコアを見て、どちらが取りやすそうかで決めるのも1つの手だと思います。
2つの試験の主な内容
2020年現在の試験内容は以下の通りです。
*1 リーディング・リスニング・ライティングが終わってから、別会場でスピーキングがあります。直後に始まるとは限りません。
*2 リーディングとリスニングは毎回所要時間が異なるので、合計試験時間は必ずしも同じになりません。だいたい3時間前後です。
公式サイトの以下リンクから、より詳しく説明されているページをご確認いただけます。
IELTS
IELTS(アイエルツ) 試験当日の流れについて
TOEFL
TOEFL iBT® テスト内容
リーディング
私は4技能の中でリーディングが一番苦手です。
IELTSのリーディングは、設問がどの段落から出されているかわかりません。
リーディングが苦手な私は、どこの段落に答えがあるのかわからず、行ったり来たりして時間をロスしてしまうことが多いです。
TOEFLのリーディングは、設問が出されている段落が明確に提示されます。例えば、「パラグラフ3において、~~~の解釈として正しいものを、以下選択肢の中から選びなさい」と言ってくれるので、迷子になりません。
リスニング
アメリカの映画・ドラマ・音楽でリスニング力を伸ばした私は、イギリス英語を聞き取ることが苦手です。
IELTSはイギリスの試験なので、イギリス英語スピーカーが多いです。
TOEFLはアメリカの試験なので、アメリカ英語スピーカーが多いです。
本番のみならず、普段のリスニング練習で聞く教材もアメリカ英語の方がすっと入ってくるので、私はTOEFLの方が好きです。
難易度でいえば、少しだけIELTSの方が易しいかもしれません。リスニングを聞きながら、設問を見ることもできます。
TOEFLは、流れてくる会話や講義をすべて聞き終わってから、初めて設問を見て解き始めます。内容を整理してメモしておくスキルも必要になってきます。
イギリス英語に抵抗がない人なら、IELTSの方が点数を稼ぎやすいかもしれません。
スピーキング
私は人見知りです。
IELTSは1対1のスピーキングテストなので、どんなアクセントの人なのか、どんなテンションの人なのか、すべてその日の担当面接官次第です。
しかも、一旦リーディング・リスニング・ライティングテストが終わった後、あらかじめ指定されている時間まで待たないといけません。
自分が呼ばれる時間が数時間後のこともあります。
私は一旦会場を出て、サイゼリヤでランチを取り、その後時間を持て余し近くのベンチで参考書に目を通して待ちました。
スピーキングの前に一息入れたい人にはぴったりかもしれません。
TOEFLはパソコンに向かって一人で回答を吹き込むタイプのテストです。
そしてTOEFL iBTでは4つのセクションすべてにおいて、回答を準備する時間が設けられています。
形式もほぼ一定なので、TOEFLの方が対策しやすいと言えるかもしれません。
ただ、セクション1以外は、リスニングを聞いてその内容について聞かれたことを英語で話すというものなので、
そもそもリスニングがめちゃくちゃ苦手!という人は、IELTSを選んだ方がいいかもしれません。
ライティング
私は仕事でパソコンを使うので、タイピングに慣れています。
IELTSは自分で試験用紙に鉛筆で書きます。(シャープペンシルはダメです)
TOEFLはパソコンでのタイピングです。
何文字書くかも重要なカギになってくるので、現在書いている字数を把握するにも、私はTOEFLの方が良かったです。
タイピングが苦手ですごく時間がかかってしまうというような人は、IELTSを選んだ方がいいでしょう。
ちなみに試験会場で使用するキーボードはUS式ですが、キーの配置図が載っている紙が置いてあるので、もしわからなくなったら確認できます。
もう一つ重要なのは、TOEFLのライティングはリスニング力も重要です。
なぜなら、ライティング1つ目の設問は、まず講義を聞き、その内容について英作文するというものだからです。
IELTSのライティングでは、2つとも指示を読んで英作文するだけです。
ライティングだけに集中したい!という人はIELTSの方がいいと思います。
休憩時間について
IELTSは休憩時間がありません!
初めてIELTSを受けた時にリスニング→リーディングの順だったのですが、リーディング中にお手洗いに行きたくなってしまい、途中で抜けました。
抜けることは許可されています。戻って試験を続けることも可能です。
しかし、抜けたいと意思表示をしてから試験官が来るまでの時間(他の受験者も結構お手洗いに抜けるので、試験官が自分のところに来るまで待ちます)、身分証の確認、お手洗いまでの道のり、戻ってからの身分証の確認、試験の集中までに持ち直す時間・・・
どう考えてもかなり痛い時間ロスをすることになります。
私はお手洗いから戻ってきて集中力が完全に途切れてしまいました。
私のようなアラフォー女性だと、お手洗い休憩なしで3時間弱ぶっ続けは・・・。
TOEFLは、リーディングとリスニングが終わると必ず休憩があります。
休憩できる指定の場所で、持参した軽食を取ることもできます。(参考書閲覧、スマホなどは禁止)
これも、私がIELTSに苦手意識を抱いた原因の一つです・・・。
まとめ
結局はどちらが自分に合っているか。
結局は好みです。
私は上記を見てみても圧倒的にTOEFL派になってしまいましたが、
TOEFLのコンピュータ試験がどうしてもダメ、
スピーキングも対面の方が自然に話せる、という人は大勢いらっしゃると思います。
あとは、TOEFLではすべての技能において、リスニングが必ずついてきます。
全体を通してリスニングが圧倒的に苦手、なんなら捨てる勢い、という人はIELTSの方が良さそうです。
一個人の意見として、参考にしていただけると幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。