みなさん、お疲れ様です。
これまでカナダ大学院留学について、入学準備段階から少しずつブログに書いてきましたが、この5月に卒業することができました。
本当は2年間で卒業できるプログラムで、私も2年で卒業する気満々だったんですが、
まあ色々あって2年と7ヶ月ほどかかってしまいました。
今日は、卒業までにかかった学費を全て計算して、まとめてみたいと思います。
そして、奨学金やTAでの収入と合わせて、結局いくら支出があったのかを皆さんとシェアしたいと思います。
学費合計
学費と言っても、施設費とか何やらややこしいので、ここでは学期ごとに学校に払わなければいけなかった費用とします。
まずは、卒業までの約3年間の費用を合計すると…
21,682.38カナダドルでした!
本日2023年5月4日時点で計算すると日本円で約2,151,000円ですね。
では、各学年での内訳を見てみましょう。
これは、とあるカナダの州立大学の、文系大学院の留学生である私が支払った費用です。
現地学生(カナダ市民権や永住権を持っている学生)は、これより費用が少ないはずです。
それでも年間100万円以内には抑えられているので、学部(undergraduate)留学で年間300万ほどかかることを考えると、大学院留学は経済的と言えます。
(そもそも私が日本で大卒資格を取ってから大学院留学を目指したのは、学部やカレッジ留学より費用が抑えられるという理由です。)
学費内訳例
全てを掲載すると長くなってしまうので、2年目の秋学期の内訳を一例として紹介します。
(1年目の秋学期はコロナの関係で日本から授業を受けていて、保険のopt-outなど例外が起こったので、2年目を紹介します。)
こんな感じです。
私は車を持っていないのでバス定期が含まれているのがありがたかったです。
体育館施設費用(Athletics)も支払うので、大学のジムを使う人にはいいですね。(私は一度も使ってません…)
Graduate – International と書いてあるのが基本的な留学生授業料で、ローカル学生と区別されています。
奨学金での収入
まず、私がここで言う「奨学金」とは、全て給付型の奨学金です。
あとから返さなければいけないローンではありません。
では以下に、私が卒業までにもらった奨学金をまとめてみます。
ちなみに私の学部では、3年目の学生には奨学金は出ないので、正確には最初の2年間でもらった奨学金ということになります。
説明すると、Entrance awardというのは、大学院合格のオファーレターに提示される奨学金です。金額は出願時に出したGPAなどから判断されます。
COVID awardは、コロナで大変なこのご時世でも勉強を頑張っているということで、多くの学生が大学からこの奨学金をもらいました。
某external awardとしたのは、大学からの推薦でいただいた外部奨学金です。一応団体の名前は伏せました。
Graduate student awardは、1年目の成績に応じて、2年目開始時にいただける奨学金です。
ということで、2年間で200万円以上の奨学金をいただいたことになります。
結局いくら出て行ったのか
いただいた奨学金から、支払った学費を差し引くと…
127.62カナダドル!(約12,600円)
学費が全て奨学金でまかなえただけでなく、少しプラスになってました。
しかも、ちゃんと2年で卒業できていれば、3500ドルくらいのプラスだったということですね。
留学するためには、必ずしも何百万円もの学費を自腹で払わなければいけない、というわけでもないことがお分かりいただけると思います。
TAでの収入
さらにTA(ティーチングアシスタント)での収入もありました。
こちらもまとめてみます。
私のいた学部では、入学したての1年目の院生が優先的にTAを割り当てられるので、2年目以降はだんだんと時間数が減り、その分給料も下がっています。
それでも約3年間合計して160万円ほどの収入があったのは、本当に大きいです。
2年目以降のTAの業務内容などについては、後日、別記事でまとめてみたいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
学費は全て奨学金でカバーし、さらにTAでの給料をもらっていたので、当初予想していたよりも支出が抑えられたのが事実です。
ただ、奨学金は成績や他の院生との兼ね合いによるものもあるため確約ではないのと、
TAも他の院生の人数や開講されるクラス数などで配分も変わってくるので、
大学院生であれば必ず学費をカバーできるだけの収入があるというわけではありません。
私も、これだけもらえるとは思っていなかったので、もちろん必要な学費は準備してから留学しましたし、
学生ビザの申請にも、学費や当面の生活費を支払えるだけの貯金があるかどうかを証明するために、銀行の残高証明提出を求められます。
それでも、大学院留学だと専攻によっては学費を抑えられること、そして奨学金やTA収入を期待できることをシェアすることで、費用面で留学は無理!と諦めている方にほんの一例として参考にしていただけると幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。